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お久しぶりです、越境人才コンサルタントの藤井です。
北京の国際学校の高校教師を始めて、一年が経ちました。
怒涛の日々ですが、国際教育は非常に遣り甲斐があります。
そこで是非、「日中人材を育成する現場」をお伝えしますね。
中国の教育事情を理解する上で、知っておくべき制度があります。
①戸籍で、幼稚園から入学難易度が変わる。
②中考で、50%以上の学生のみ高校に進学できる。
③高考で、大学の合格点数が戸籍によって実は違う。
以上、詳細は複雑なので、誤解を恐れずに簡単に説明しますね。
まず①、日本にも戸籍はありますが、中国の戸籍は重みが違います。
中国では生まれた時の戸籍を一級都市に変更することは、非常に難しいと思います。
例えば、他省の戸籍で北京に住み働くことは可能でも、北京戸籍でない人は多いです。
その後子供が北京で生まれても、条件等々で北京戸籍が取得できない場合もあります。
そして北京戸籍でない場合、そこの公立学校への入学は難しいことがあるということです。
次に②、中考とは中学三年生が全員、高校受験の為に受ける一斉共通テストです。
この年一回の中考で、各地区の50%以上の学生のみ、普通高校に進学できる制度です。
残り50%以下は職業訓練学校に行くそう、これは三年程前にできた新しい制度です。
尚2023年度の高考受験者は、約1,300万人でした。東京都の人口は1,400万人、ですよ。
昨今1,000万人位の大学生が毎年卒業し、その就職率が話題になっていますが、一方
工場では人手不足だとか。労働力の調整を中考で行うことにしたのかもしれません。
そして③、高考とは高校三年生が、大学受験の為に受ける一斉共通テストです。
各大学の入試はほぼなく、この年一回の高考で、どの大学に合格できるか決まります。
その合格点数が、志望大学地区の戸籍者とそのほかの戸籍者では、実は違うのです。
あくまでも例えですが、北京大学の場合、北京戸籍者は80点で合格、
そのほかの戸籍者は、120点でないと合格できないということです。
因みに中国のベスト四大学は、
北京清華大学、北京大学、复旦大学、上海交通大学、と北京二校と上海二校です。
そのためか、そこの戸籍保持者は、家賃がいくら高くても離れる人は少ないでしょうし、
特に人気で家賃の高いエリアは「良い学校に通える地区」だ、とはっきり言い切ります。
最後に、「中国の人々は教育熱心で、世界中に勝機を求める」という大前提があります。
色々な事情があろうと諦めない。だから、優秀な学生が海外に向かうのだと実感しています。
以上、第一回はこんなところで。引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

 

#国際教育 × #越境人材紹介

#教育は未来を創る

#今の中国を知らずしてglobalといえるのだろうか

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